エオリア諸島 または エオリエ諸島(伊: Isole Eolie)は、シチリア島北方、ティレニア海南部にY字型に連なる火山性の諸島である。リーパリ島など主要7島で構成される諸島全体には約1万3000人の人々が暮らしており、行政上はシチリア州メッシーナ県に属する。

いまなお活発な火山活動を行っているストロンボリ島(ストロンボリ火山)からは「ストロンボリ式噴火」の用語が生まれ、ヴルカーノ島(ヴルカーノ火山)が「ブルカノ式噴火」の用語が生まれるなど、火山学の発展に大きく影響した。これらの島々は、 2000年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。

名称

諸島の名は、ギリシャ神話における風の神アイオロスに由来する。主島であるリーパリ島(リパリ島)に因み、リーパリ諸島あるいはリパリ諸島という呼び方もある。イタリア語以外では、シチリア語: Ìsuli Eoli、英語: Aeolian Islands (エオーリアン諸島)の名称を持つ。

地理

エオリア諸島を構成する主要7島。

  • リーパリ島 Lipari
  • サリーナ島 Salina
  • ヴルカーノ島 Vulcano
  • ストロンボリ島 Stromboli
  • パナレーア島 Panarea
  • フィリクーディ島 Filicudi
  • アリクーディ島 Alicudi

これらの島は、行政上はシチリア州メッシーナ県に属し、4つの基礎自治体(コムーネ)がある。サリーナ島以外の島はリーパリのコムーネに属しており、サリーナ島はサンタ・マリーナ・サリーナ 、レーニ、マルファの3コムーネに分れている。

地質学上の特徴

島々はこの海域の活発な海底火山活動により形成された。地質学・火山学の分野では、この諸島の島々の名に由来する語がある。例えばヴルカーノ島は「火山」を指す語(英: volcano)そのものの語源となっている。ストロンボリ島は間欠的な激しい噴火を示す「ストロンボリ式噴火」のモデルとなっている。リーパリ島で発見された石英粗面岩は、島の名に因み liparite と呼ばれた(現在は石英粗面岩という用語は用いられず、流紋岩に統一されている)。

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。

関連項目

  • シチリア州の離島: ウスティカ島、エーガディ諸島、パンテッレリーア島、ペラージェ諸島

外部リンク

  • UNESCO World Heritage Sites, Aeolian Islands
  • 『エオリア諸島』 - コトバンク



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