iPadOS 17はAppleが開発していた5番目のiPadOSである。2023年6月5日から開催されたWorldwide Developers Conference (WWDC) の基調講演で発表され、同年9月18日(米国時間)より無償配布されている。
iPadOS 17では、第1世代のiPad Pro 12.9インチモデルと9.7インチモデル、第5世代のiPadがサポート対象から外された。これによりiPad Proシリーズでのサポート終了は今回が初めてとなる。
パブリックベータ版は、2023年7月12日より配布されている。
概要
iPad (第6世代)以降、iPad Air (第3世代)以降、iPad mini (第5世代)以降、12.9インチiPad Pro (第2世代)/10.5インチiPad Pro以降に対応。
iPadOS 16までサポートされたモデルのうち12.9インチiPad Pro (第1世代)、9.7インチiPad Pro、iPad (第5世代)がiPadOS 17以降においてサポート対象外となった。
新機能・変更点
ロック画面
- iPadOS 16から新たにデザインし直された。
着信音と通知音
- 着信音と通知音が追加され、プッシュ通知の音は[トライトーン]から[リバウンド]に変更された。iPadOS 16以前の着信音や通知音は[クラシック]カテゴリに移動し、引き続き利用できる。
- iOSでは長年プッシュ通知の音は変更できなかったが、iPadOS 17.2から変更可能になった。
PDFドキュメントの扱い
- iPadOS 17は、PDFフォームを認識して入力を容易に行える。
Siri
- "Siri"と呼ぶだけで Siri が起動するようになった。
時計アプリ
- タイマー機能で複数のタイマーを利用できるようになった。
ヘルスケアアプリ
- iPhoneのように、iPadでもヘルスケアアプリが利用できるようになった。
メモ
- メモ・アプリでPDFドキュメントのリアルタイム共有ができるようになった。
メール
- 認証コードがメールに届いた場合、Safariに自動入力する。
バージョン
注:白色は過去のバージョン、緑 *は最新のバージョン。
対応端末
iPadOS 17はA10 Fusion以降を必須とする。よって、iPadOS 16までサポートしていたA9やA9X、またはそれ以前を搭載した機種はサポートされない。A10 FusionやA10X搭載したiPadでは限定的な機能のみ利用できる。A12, A12X, A12Z, A13を搭載した機種ではより多くの機能を利用できる。A14やA15を搭載した機種でほとんどの機能を利用できるが、iPadOS 17の全ての機能を利用するにはApple M1かApple M2 、 Apple M4を搭載したiPad Air, iPad Proが必要である。
iPadOS 17では、Apple Pencilをサポートした最初の世代のiPad Proが初めてサポートされなくなった。
iPad
関連項目
- iOS 17
- macOS Sonoma
- tvOS 17
- watchOS 10
脚注
注釈
出典
外部リンク
- iPadOS 17
- iPadOS 17 のアップデートについて




