板垣退助先生顕彰会(いたがきたいすけせんせいけんしょうかい)は 、1968年(昭和43年) 自由民主党総裁・佐藤栄作の意を受けて、板垣退助を顕彰する目的で東京都千代田区の東京高知県事務所において設立された文化学術団体。現在は髙岡功太郎を理事長とし大阪府大阪市に本部を置く、非営利活動型の一般社団法人で「真に正しき道を歩む」として現代維新を実現する為の草莽崛起を呼びかけている。

設立

戦後55年体制により、「自由党」と「日本民主党」が合併し「自由民主党」に名称変更したが、佐藤栄作はこの「自民党」こそが板垣退助が創設した愛国公党ならびに自由党の正統な後継組織であり、民撰議院設立の建白より連なる日本最古の政治政党であることを誇りに思っていた。しかし、同時に「自由党」が「自民党」と呼称変更したことにより、年月を経るごとに次第に板垣退助との関係が忘れられてしまうのではないかとの不安を抱いていた。

同じ頃、高知県選出の自民党参議院議員・寺尾豊は、高知県に本部を置く板垣退助を顕彰する団体・財団法人板垣会の会長を兼任し、毎年、7月16日の板垣退助の命日に、板垣の生誕地址の建つ寺院・高野寺で法要を営んできたが、「五十回忌こそは実際に板垣退助の遺体が埋葬されている、東京品川で挙行したい」と考えていた。また同時に、その時は「高知県民たちだけではなく、中央を捲き込んで、板垣退助にゆかりある方々を御来賓としてお招きし盛大に挙行したい」と考えていた。

折しも「板垣退助薨去五十回忌」の年である昭和43年(1968年)は、同時に「明治百年」を迎える年となるため、全国各地で明治維新を回顧する催しが行われており、佐藤栄作と寺尾豊の思いが一致した結果、「板垣退助薨去五十回忌」記念事業を推進するために、東京を拠点とする「板垣退助先生顕彰会」が設立されることになった。

設立にあたっては佐藤栄作を名誉総裁、福田赳夫を副名誉総裁、高知県知事の溝渕増巳を名誉会長とし、旧土佐藩主末裔・山内豊秋を最高顧問、財団法人板垣会の会長でもあった参議院議員・寺尾豊が「板垣退助先生顕彰会」の会長を兼任、板垣退助親族や自由民主党議員、旧土佐藩家臣末裔、自由民権運動関係者、東京角力協会、都心部在住の高知県出身者、無雙直傳英信流居合関係者、学術研究者などが名を連ねた。

高知県の財団法人板垣会の会長・寺尾豊が、同団体の会長も兼任したことから、設立当初は「板垣退助先生顕彰会」と両方に所属している会員が複数おり、これに日光東照宮を中心とする日光板垣会、岐阜公園を活動拠点とする岐阜板垣会、奥多摩・青梅市を中心とする青梅板垣会の会員らが呼び掛けに応じて加わり、東京を中心とする全国組織として結成された。(当時の略称は「東京板垣会」)

創立発起人

以下『板垣退助先生顕彰会発起人名簿』による。

  • 名誉総裁  自由民主党総裁・佐藤榮作
  • 名誉副総裁   同党幹事長・福田赳夫
  • 名誉会長    高知県知事・溝淵増巳
  • 顧  問  土佐藩主山内家第18代当主・山内豊秋、浜口雄彦(高知県人会会長)、渡辺武次郎(三菱地所株式会社社長)、時津風定次(日本相撲協会理事長)、平野三郎(岐阜県知事)、松尾吾作(岐阜市長)、石川要三(青梅市長)、佐々木耕郎(日光市長)、宇都宮徳馬(衆議院議員)、塩見俊二(自治・厚生大臣、参議院議員)、仮谷忠男(衆議院議員)、田村良平(衆議院議員)、和田耕作(衆議院議員)、岡村文四郎(参議院議員)、浜田幸雄(前衆議院議員)、大西正男(前衆議院議員、郵政大臣)、原淳一郎(元衆議院議員、高知放送取締役)、山崎斉(前衆議院議員)、入交太蔵(元参議院議員)、泉清利(高知県会議会議員)、西山利平(高知県商工会議所会頭)、杉本重蔵(東京都品川区長)、千葉小二郎(東京都品川区議会議員、有光次郎(元文部事務次官)、西山茂幹(東武ビル株式会社社長・弁護士)、前野直定(四国銀行頭取)、福田義郎(高知新聞社社長)
  • 会 長 参議院議員・寺尾豊
  • 副会長 関東高知県人会 第9代会長・丁野暁春、坂本寿ひさし(日本発条株式会社 第3代社長)、島田禾郎(日本相互銀行・関東高知県人会副会長)、森田久雄(関東高知県人会副会長)、仲山利一(品川区立原小学校教諭)、野老山幸風(丸の内警察署署長)
  • 常任理事 法政大学第一高等学校数学科教諭・土居音三郎、赤堀景堂、松田源十(関東高知県人会副会長)、山本恕
  • 理 事 関東高知県人会副会長・山地四郎、高橋虎之助(洋画家・太平洋美術会会長・関東高知県人会 第4代会長)、林茂太、武内貞義(元台湾総督府国語学校助教授・台北第三尋常高等小学校教諭)、小笠原喜郎(高知県南国市市長)、吉永多賀誠(弁護士)、宮崎秀身(高知県吾川郡いの町)、楠瀬清猪、森尾昇、真鍋初次(東洋病院理事長)、北村宗秀、坂本東海、松岡正一、吉川富美子、小野慶十(品川区立東海中学校後援会会長)、近江亀久治(品川区議会 第12代議長)、美濃部権輔(品川区議会 第17代議長)、永井辰男(品川区議会 第20代議長)、新橋朝日(品川区議会 第21代議長)、小泉和夫(品川神社宮司)
  • 監 事 関東高知県人会 副会長・小野恒雄、横山正意

活動(初期)

明治維新百年・板垣退助薨去五十年祭

  • 昭和43年(1968年)9月~、東京品川の板垣退助の墓所周辺の土地の権利を買収して整備を行い造園。
  • 同年11月、『板垣退助先生略伝』の編纂。(戦前に「板垣伯銅像記念碑建設同志会」が編纂した『板垣退助君略伝』とは別で「薩土討幕の密約」に関する内容を中心とした伝記)
  • 同年12月8日、東京品川の板垣退助の墓所で墓前祭を斎行。(神道式にて挙行。祝詞奏上・小泉和夫)

石碑建立

  • 昭和43年(1968年)12月8日、「板垣死すとも自由は死せず」と佐藤栄作が揮毫したものを高知産の岩に刻み「板垣退助先生顕彰碑」として建立。
  • 同年、明治維新百年を記念し、戊辰戦争の緒戦である鳥羽伏見の戦いにおいて官軍本陣の置かれた御香宮に、佐藤栄作が揮毫した『明治維新・伏見の戦跡』の石碑が建立される。

分骨墓建立

  • 昭和44年(1969年)4月6日、高知県高知市の板垣山(板垣家の歴代墓地が建つ山)に、板垣退助の分骨墓(墓碑の撰文ならびに揮毫・寺尾豊)を建立。

立國の大本を再版

  • 昭和44年(1969年)4月6日、板垣退助の遺著『立國の大本』を再版。

慰霊祭

  • 昭和45年(1970年)より、毎年7月初旬に東京品川の板垣退助墓所の清掃、7月16日慰霊祭を斎行。直会の席を兼ねて国家戦略会議を開くが、議論が深まるにつれ機密条項に触れる内容が含まれる可能性が出た為、以後、活動を非公開化した。(のち仏式にて法要の形式に改む。読経は高源院住職・岩﨑宗光)

失地回復

  • 昭和46年(1971年)6月17日、佐藤栄作名誉総裁によって『琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定』が日米同時調印される。
  • 昭和47年(1972年)5月15日、佐藤栄作名誉総裁とリチャード・ニクソン米国大統領との間で締結された沖縄返還協定が発効し、同日を以て沖縄が日本に返還された。

自主憲法制定に向けて

  • 昭和44年(1969年)5月3日、『第1回 自主憲法制定国民会議』が開催される。
  • 昭和59年(1984年)5月3日、佐藤栄作名誉総裁の兄・岸信介を筆頭とし、大西正男、初村滝一郎、押谷富三らも名を連ねた『第15回自主憲法制定国民会議』が開催される。


ギャラリー

活動(髙岡体制以降)

  • 平成19年(2007年)3月、『慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会』の結成に賛同を表明。
  • 平成20年(2008年)8月15日、靖國神社参拝。
  • 平成23年(2011年)7月22日、京都『日本の現状を知る会』の講演に参加。一色正春、宮嶋茂樹、井上和彦、加藤曻らと懇親し意見交換を行う。
  • 同年8月15日、靖國神社参拝。10月、『日本人の根源』と題し、日本民族の成り立ちを分子生物学を用いて解析することを表明し、IBMなどが資本提供をするジェノグラフィック・プロジェクトに参加。
  • 平成24年(2012年)、河村たかし名古屋市長の南京発言に支持を表明し、「南京の真実国民運動」に加わる。
  • 同年7月13日、靖國神社『みたま祭』献灯。同日、東京品川・板垣退助墓所を参拝。同日、靖國神社参拝。同日、板垣退助未公開の青年期の古写真が、高知市立自由民権記念館において公開され、新聞各紙で報道される。
  • 同年7月16日、高知・板垣山の墓所参拝。同日、高野寺における板垣退助第94回忌法要に参列。
  • 平成27年(2015年)5月3日 、大阪太融寺における『「國會期成同盟発祥之地」建碑30周年のつどい』に来賓出席。
  • 同年5月9日、大阪神社本庁における『美しい日本の憲法をつくる大阪府民の会』設立集会へ参加。賛同者拡大委員、兼街頭情宣員に任ぜられ、以降『憲法改正』の必要性を訴える街頭演説、署名活動などを活発化。

社団法人化

平成30年(2018年)が「明治維新150年・板垣退助百回忌」の年となるため、平成23年(2011年)頃より、「明治百年・板垣退助五十回忌墓前祭」の資料を基に、かつてのような全国規模で「板垣退助百回忌」を斎行しようとの建議が関係者の中で活発化。同時期、高知県に本部を置く「財団法人板垣会」も活動を刷新し、平成27年(2015年)10月5日、NPO法人に移行した。「板垣退助先生顕彰会」もこの動きに呼応し、平成28年(2016年)10月18日、大阪太融寺において「一般社団法人化」へ向けての「準備会」を設立。同年12月、押谷富三の孫にあたる西口洋らも関与して法人登記に必要な施策を議し、役員を選定した。

平成29年(2017年)1月12日、板垣退助の玄孫・髙岡功太郎を代表理事、自民党衆議院議員・長尾敬、実業家・草刈健太郎を理事、大坪宏通を監事、西口洋を本部長とし、理事会・監事設置式非営利活動型一般社団法人として登記を完了。同1月16日、法人番号の指定を受け、百回忌記念事業推進の基礎を固めた。

平成30年(2018年)1月25日、天皇陛下御即位30年奉祝記念事業実行委員に就任し、記念事業を推進。

特筆すべき活動

特別位牌奉納

  • 安倍晋三総理から「板垣死すとも自由は死せず」の揮毫を賜い、板垣の位牌の裏に彫って、東京・高知の両菩提寺に奉納。

記念書籍編纂

  • 明治維新150年・板垣退助百回忌記念書籍『板垣精神』の編纂と出版。
  • 土佐藩政文書に詳細な『板垣家系譜(乾家譜)』がありながら崩し字(御家流)で書かれている為、従来抄訳しかなかったものの全文を読解し活字翻刻。
  • 明治5年以降~現在に至るまで除籍謄本を基に、板垣退助の男系・女系全子孫の特定。
  • 板垣退助の先祖父系・母系全系統(扇型系図)の特定。
  • 板垣退助居住地総ての現在地の特定。
  • 板垣退助未公開写真の公表。
  • 板垣退助のDNA解析結果の公表。
  • 板垣退助子孫らによる手記の公表。

板垣退助百回忌記念事業

  • 平成30年(2018年)7月16日、高知菩提寺・高野寺(板垣退助の生誕地址)における百回忌法要の斎行。(仏式・真言宗)
  • 平成30年(2018年)7月21日、岐阜公園板垣退助像前での薨去百年祭・玉串奉奠。(神道式)
  • 平成30年(2018年)9月29日、東京菩提寺・高源院墓地(品川の板垣退助埋葬地)における百回忌法要の斎行。(仏式・臨済宗)

草莽崛起

  • 平成29年(2017年)7月2日、『現代維新を実現する全国同志の集い』(会場:兵庫・生田神社)に提言者として参加。明治維新150年・板垣退助百回忌記念事業への取組みに加え、現代維新の実現へ向けての草莽崛起を広く世間へ呼び掛けた。(司会:中島剛、登壇:本名孝至、戸塚陸男、髙岡功太郎、濱野ゆきこ)

功労者顕彰

  • 平成31年(2019年)3月2日、板垣退助百回忌記念書籍『板垣精神』出版祝賀会の席上において、永年にわたり板垣退助の顕彰に努めた人物ならびに、板垣退助百回忌顕彰事業に功労のあった人物を顕彰し表彰を行った。なお受賞者には物故者も含まれている。
永年功労賞
  • 北代巌雄(故人) - 40年以上にわたり高知板垣山墓所の清掃に従事。
  • 古谷俊夫 - 20年以上にわたり高知板垣会の会長として板垣退助の顕彰を行った。
  • 澤田榮作 - 20年以上にわたり岐阜板垣会の会長として板垣退助の顕彰を行った。
百回忌記念事業功労賞
  • 草刈健太郎、上中輝治、武田勝彦、細川恵吾、猪亦誠、杦田勘一郎ほか。

石碑建立

  • 京都祇園に『薩土討幕之密約紀念碑』を建立。

(除幕:浅野造史、内藤明信、中野俊洋、題字:髙岡功太郎揮毫、祝詞奏上:木村隆比古、司会:西口洋)

墓所管理

  • 高知・板垣山の墓所を整備。

現代語訳

  • 板垣退助遺著『立國の大本』の訓点註釈版、現代語訳版の作成。
  • 『億兆安撫國威宣揚御宸翰』の現代語訳。

明治維新のDNAの解析と保存

明治維新150年を迎えるにあたり、近代日本の骨格を創りあげたDNAについて、これを考究することを決議。『板垣退助のグレート・ジャーニー』と題し、同プロジェクトに参加し、被験者として解析された人物は107名を数えた。その中には、旧皇族で臣籍降下された男性の子孫や政治家、総理大臣経験者、旧海軍大臣の子孫、旧財閥関係者、大手新聞社の記者、報道関係者など多彩な顔ぶれが含まれており、現在も明治維新に関わるDNAサンプル提供者を広く募集している。この板垣退助百回忌記念事業において、特筆すべき成果は以下のようなものがある。

  • 板垣退助の男系子孫・板垣正明(板垣守正の長男)から得られた口腔内粘膜を解析し、板垣退助のY染色体SNP(一塩基多型)のサブクレード(細分岐系統)を「CTS10573, SK1670, MF9328」と世界で初めて特定した。この枝はY染色体ハプログループO2a1b2a1bとして、令和元年(2019年)6月10日、ISOGGで認定された枝となった。
  • 板垣退助の女系子孫・浅野造史なりちか(浅野総一郎の男系玄孫)から得られた口腔内粘膜を解析し、浅野総一郎のY染色体ハプログループは、D1a2a1a2b1a1a8aで、分岐指標の末端となる一塩基多型(SNP)は「D-CTS4093」であることを特定した。
  • 板垣退助の女系子孫・髙岡功太郎から得られた口腔内粘膜を解析し、SNP(一塩基多型)のサブクレード(細分岐系統)が「CTS11285」から分岐した「Z38289」であると特定。さらにこの分岐系統(Y染色体ハプログループ)が「D1a2a2a2a2」に位置すると世界で初めて特定し、ISOGGで認定された枝となった。この枝はY染色体D系統のマイナーブランチとされていたものであるが、この解析により「CTS131(Z1516)」から分岐した「CTS220」の分岐指標が特定された。のち北海道礼文島・船泊5号 縄文人骨より(縄文人として)初めてDNA解析が成功した際、これが「CTS131(Z1516)」から分岐した「CTS1824(CTS5685, CTS8272)」の系統であったため、分岐指標不詳の未知の系統とならず、この解明に間接的に貢献する形となった。
  • 出石藩家老河合長孝の玄孫である西口洋から得られたY染色体DNAがハプログループD1a2a2a1aであり「CTS220」より分岐した「CTS10495」系統であったため、この下流域に「Z17176」が位置し、さらにその下流に「BY113470」が存在することを解明。
  • 山本権兵衛の玄孫・山本盛隆から得られたサンプルが「FT413039」という未知の系統であったが、同プロジェクトによってこれが「CTS10495」の下流に位置し、ハプログループD1a2a2a1cとなることを解明。


その他、平成26年(2014年)から令和元年(2019年)にかけては青森・岩手・宮城出身の参加者から弥生系を示す47zの下流域のSNPであるO-CTS11986が検出されたため、Family Tree DNA社の次世代型シーケンサーによる解析を行い、それぞれISOGGに未登録の枝である、宮城(ACT4054)、岩手(Y130364)、青森(BY178096)のSNPを発見。また熊本・京都出身の参加者からも同上の解析を行い、これらから「FT217340」のSNPを世界で初めて検出し、ISOGGに未登録の弥生系の分岐序列を解明するなどの成果を挙げた。

義士顕彰

  • 京都霊山護國神社清掃奉仕
  • 戦歿者慰霊祭における祭文奏上、ならびに玉串奉奠
  • 樋口季一郎中将銅像建立を支援。

大村益次郎像建立

  • 板垣退助と共に戊辰戦争を戦った大村益次郎薨去150年に際し、『大村益次郎先生殁後150周年記念事業』に協賛し建立資金を援助。銅像は大村益次郎生誕地のゆかりの山口県山口市鋳銭司にある地域交流センターに設置された。

岐阜東照宮

  • 岐阜東照宮社殿再建を支援

板垣精神の顕彰

  • 令和4年(2022年)11月3日の明治節に桃山御陵正式参拝・陵墓前にて『明治大帝と板垣退助の勤皇精神』を臨場講話。
  • 令和5年(2023年)8月17日、東京・第146回「勝兵塾」にて元谷外志雄塾長臨席のもと『板垣退助の勤皇精神』を講演。
  • 令和5年(2023年)8月18日、東京・文京区シビックセンターにて『板垣退助の勤皇精神』を講演(約90分)。
  • 令和5年(2023年)9月20日、大阪産業創造館にて『板垣退助の勤皇精神』を講演(約60分)。
  • 令和5年(2023年)11月20日、兵庫・尼崎商工会議所にて『国会を創った男・板垣退助に学ぶ戦略』を講演(約80分)。
  • 令和6年(2024年)3月23日、大和心のつどひ・大阪難波神社にて『板垣退助の勤皇精神』を講演(約70分)

安倍晋三元総理の事績顕彰

  • 令和4年(2022年)7月10日、安倍晋三元総理暗殺事件の起きた大和西大寺の事件現場へ有志らと献花・献歌。
  • 令和4年(2022年)7月17日、岐阜公園板垣退助像前で安倍晋三元総理を偲ぶ献花、ならびに玉串奉奠。
  • 令和5年(2023年)3月26日、大阪護國神社において、『桜の季節に安倍晋三元総理を偲ぶ慰霊祭』ならびに『安倍晋三元総理を偲び桜を観る会』を斎行。大楠公の末裔・楠正浩をはじめ、全国犯罪被害者家族代表として草刈健太郎、紺綬褒章受勲者、自民党現職議員、予備自衛官、舞台女優、テレビ局関係者ら各界名士が参列し玉串を捧げた。
  • 令和5年(2023年)7月8日、大阪護國神社において『安倍晋三元総理追悼一年祭』を斎行。前衆議院議員・中山泰秀、大西宏幸ら、また全国犯罪被害者家族代表し、安倍昭恵夫人とも親交のある草刈健太郎らが参列し玉串を奉奠した。主催者の板垣退助玄孫・髙岡功太郎は「政治家として国に殉じられました安倍先生の神霊かむみたまが、天翔あまがけましても、我々とこの国の行く末をみそなわし、お守り下さいますよう」とする祭文を奏上した。
  • 令和5年(2023年)7月18日附『産経新聞』朝刊の紙面において、大和西大寺の事件現場に、何らかの事件の痕跡を示す案内標識、もしくは記念碑の設置を呼び掛けた。
  • 令和6年(2024年)にも、安倍晋三元総理を偲ぶ慰霊祭を斎行し、第2次安倍内閣で教育再生実行会議有識者委員を務めた佐々木喜一や、前衆議院議員・中山泰秀、奈良県からは「留魂碑」建立に盡力した政治関係者が参列。施主である髙岡功太郎は祭文の奏上に続き、安倍氏を偲ぶ和歌「國のため洵(まこと)盡(つ)くして散る花の 心知らずや 雨が打ちゆく」を詠み奏上した。全国犯罪被害者家族を代表して草刈健太郎が〆玉串を奉奠している。

板垣退助ゆかりの地を巡るタイムトラベル・ツアー

  • 膨大なエビデンスを基に、現在地を特定。板垣退助の旧邸であった場所や、ゆかりの場所などが、現在どの様になっているかを訪ね、当時を偲ぶもの。

教科書・学習図書への史料提供

  • 教科書・学習図書への掲載用として、板垣退助の古い時代の高画質の写真等を提供している。

シンポジウム

令和5年(2023年)10月29日、福島県地域創生総合支援事業として福島県郡山市で開催された『薩摩琵琶演奏と末裔たちのシンポジウム』で髙岡は『板垣退助と河野広中の勤皇精神 -五箇条御誓文と億兆安撫國威宣揚御宸翰- を軸とした東北に於ける展開』を講演した。このシンポジウムは安積疏水の建設や開拓事業を通じて明治維新の功績を顕彰するもので、明治維新政府に携わった末裔たちの子孫として大久保洋子、鈴木英雄、髙岡功太郎、山本盛隆らが集った。会場は丹下健三の設計による2000人収容可能な郡山女子大学建学記念講堂大ホールで、志學館大学教授・原口泉が基調講演を行い、錦心流一水会・鎌田薫水による薩摩琵琶の演奏が会場を盛り上げた。

献歌

板垣退助へ

平成30年(2018年)7月16日、高知・高野寺『板垣退助百回忌法要・記念位牌奉納式』に臨みて。

  • 百年ももとせを てなほいまも てぬ

  精神こゝろたくさむ 位牌ゐはいうらに  髙岡功太郎

平成30年(2018年)9月29日、東京・品川高源院墓所(品川神社裏)『板垣退助墓前百回忌法要』において。

  • 湊川みなとかは りし男子をのこの あとけて

  きみまた七度ひちど れしひとかも  くすのき正至まさちか

母成峠・戊辰戦争東軍墓地にて

令和5年(2023年)10月28日、福島県・母成峠古戦場跡および、その眼下にある東軍墓地に参りて詠める歌。

  • 陸奥みちのくに  いくさ跡訪あとたづ

  くれなゐむる やまをあふぎて  髙岡功太郎

戊辰戦争西軍墓地にて

令和5年(2023年)10月30日、福島県会津若松市大町の東明寺管理地にある西軍墓地に参りて詠める。

  • みちのくに 皇軍みいくさの あとたづ

  くれなゐそむる やまをあふぎて  髙岡功太郎

三島由紀夫・森田必勝両烈士へ

令和5年(2023年)11月19日、大阪護國神社にて斎行された『三島由紀夫・森田必勝両烈士追悼五十三周年慰霊祭』において献歌。

  • ほとばしる しほたくし まかれる

  烈士ますらをたちの こゝろやさじ  髙岡功太郎

安倍晋三元総理へ

令和4年(2022年)7月8日、安倍晋三元総理の殉難死の報道に接して詠める歌。

  • 愛國あいこくの 遺志こゝろぎ 國民くにたみ

  かたりし壮士をのこ 一人ひとりく  髙岡功太郎

令和4年(2022年)7月10日、安倍晋三元総理の殉難地・大和西大寺にて献花に臨みたるときに詠める歌。

  • いまだ きみたましいこの場所ばしょ

  るとしんじて はなたむけむ  髙岡功太郎

令和5年(2023年)3月26日、大阪護國神社『桜の季節に安倍晋三元総理を偲ぶ慰霊祭』にて神前に奏上。

  • 國思くにおもひ 大和やまとりし ますらをの

  おもかたらむ さくらときに  髙岡功太郎

  • してのち きみのこせしもと

  櫻心こゝろ吾等われら くにまもらむ  坂井克二

  • ほこり 櫻花おうかごとく けど

  のこせし勲功いさを なほうるわしき  大西隆之

令和5年(2023年)7月8日、大阪護國神社『安倍晋三元総理追悼一年祭』にて神前に奏上。

  • 姿すがた 龜鑑かゞみさむ われもまた

  皇國すめらみくにの 男子をのこたるなら  髙岡功太郎

  • うごかざる こゝろきざみし石碑いしぶみ

  をろがいのる 明日あす御國みくにを  大坪宏通

  • 一年ひととせの ときめぐれども むね

  烈士ますらをの こゝろわすれじ  片岡 正

出版物

  • 『板垣退助先生略伝』明治百年・板垣退助先生五十回忌記念版、板垣退助先生顕彰会編纂、昭和43年(1968年)12月8日
  • 『立國の大本(復刻版)』板垣山分骨墓建立記念、板垣退助著、板垣会、昭和44年(1969年)4月6日
  • 『立國の大本(訓点註釈版)』板垣退助先生百回忌特別版、板垣退助著、髙岡功太郎訓点註釈、一般社団法人板垣退助先生顕彰会、平成30年(2018年)7月16日
  • 『板垣精神』一般社団法人 板垣退助先生顕彰会 編纂、平成31年(2019年)2月11日、ISBN 978-4-86522-183-1 C0023
  • 『板垣退助君戊辰戰略』京都祇園・薩土討幕之密約紀念碑建立記念版、一般社団法人板垣退助先生顕彰会再編復刻、令和元年(2019年)9月22日
  • 『立國の大本(現代語訳版)』令和特別版、板垣退助著、髙岡功太郎現代語訳、一般社団法人板垣退助先生顕彰会、令和2年(2020年)2月11日
  • 『日光東照宮と板垣退助』、岐阜東照宮社殿再建記念特別版、一般社団法人板垣退助先生顕彰会編纂、令和3年(2021年)6月1日
  • 『億兆安撫國威宣揚御宸翰謹解』安倍晋三元総理一年祭(板垣退助第百五回忌)特別版、髙岡功太郎現代語訳、一般社団法人板垣退助先生顕彰会、令和5年(2023年)7月8日

補註

参考文献

  • 『板垣退助先生顕彰会発起人名簿』板垣退助先生顕彰会、1968年
  • 『板垣精神』一般社団法人 板垣退助先生顕彰会 編纂、2019年2月11日、ISBN 978-4-86522-183-1 C0023

関連項目

  • 板垣伯銅像記念碑建設同志会
  • 公益財団法人アパ日本再興財団

外部リンク

  • 一般社団法人板垣退助先生顕彰会(公式)
  • 一般社団法人板垣退助先生顕彰会(公式instagram)
  • NPO法人板垣会(公式)
  • NPO法人中岡慎太郎先生顕彰会(公式)
  • 美しい日本の憲法をつくる国民の会(公式)
  • 公益財団法人アパ日本再興財団(公式)
    • 勝兵塾『板垣退助の勤皇精神』髙岡功太郎論述、令和5年(2023年)8月17日
  • 玄洋社・呉竹会(公式)

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3月 | 2019 | 一般社団法人 板垣退助先生顕彰会